対応事件「痴漢」
ご相談件数の割合が高い「痴漢逮捕」
刑事事件のご相談の中で、ご相談件数の割合が高いと感じられるのが、痴漢での逮捕のご相談です。近年、痴漢の検挙件数は減少傾向にあるというデータがあります。
また、痴漢に対する社会的な見方は日増しに厳しくなっていることから、警察による取り締まりの強化や厳罰化への動きも進んでいます。
「痴漢」による逮捕で注意すべきポイント
- 痴漢をしたことを認めるケースでは、
被害者との示談交渉が最も有効。 -
「ストレスが溜まっていて、魔が差してしまった」「酒に酔っていたこともあり、衝動を抑えられなかった」といった「痴漢をしたことを認める」ケースで不起訴になるためには、被害者との示談交渉が最も有効です。被害者に対して心からの謝罪の気持ちや反省の態度を示し、被害者と話し合いのうえで示談金を支払うなどすることで、不起訴となる可能性は高くなります。示談金の金額については、法律による定めはなく、最終的には被害者が納得するかにより決まるものですが、少なくとも数十万円は必要になることと思います。また、謝罪や示談金の支払いだけでなく、二度と繰り返さないための具体的な対策を、検察官に対して提示するなどの必要性も出てきます。
- 痴漢に間違われたケースでは、
「無実」を主張し続けるほかにありません。 -
痴漢での逮捕については、実際には何もしていないのに、濡れ衣を着せられるといったケースも度々発生します。痴漢に間違われて逮捕されたという場合には、決して諦めることなく「無実」を主張し続けるほかにありません。
容疑を否認することで、逮捕・勾留の期間は長くなる可能性は高くなりますし、「過酷な取り調べから逃れたい」「家族や職場に迷惑をかけられない」といった気持ちから自白してしまうことも考えられます。しかし、たった一度の自白によって、取り返しのつかないことになってしまいますので、弁護士の適切なアドバイスのもと、とにかく気持ちを強く持つことが必要です。
「痴漢」による逮捕で
弁護士がお役に立てること
警察は被害者の証言を重視する傾向が強く、被疑者の証言は軽視されがちです。そこで弁護士は、逮捕された方から事情を詳しくお伺いするなどして、取り調べに対する準備を入念に行います。
弁護士による接見の場合、警察官の立ち会いもありませんので、じっくりとお話を伺い、取り調べへの対策を練ることができます。
また、被害者との示談交渉の進め方などについても、弁護士が具体的にアドバイスやサポートを行いますので、示談交渉をよりスムーズに行うこともできます。
その他に、検察官や裁判官に対して身柄解放の請求を行ったり、冤罪を証明するための証拠の収集、逮捕された方の精神的なケアなどについても、必要に応じて行っていきます。