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離婚関連の法律問題
弁護士が『リコカツ』を見てみました~その7&その8~

『リコカツ』第7回放送(2021年5月28日)、第8回放送(2021年6月4日)拝見いたしました。
咲と紘一が離婚届を提出した後の、二人の互いを想う気持ちのすれ違いがなんとももどかしく、そして、言葉とは裏腹な自分の気持ちを表現する北川景子さんと永山瑛太さんの演技に見入ってしまいました。
このまま最後までいってしまうのか、再び二人は復縁するのか、なんとも、結末が予想できず、次回が気になっています…。

さて、そんな中で気になったシーンは…
第7回、第8回ともに、少ししか触れられていませんでしたが、離婚することになった咲の姉・楓が語った場面。
楓は、自らの離婚ついて、「子どもがいると色々大変なんだよね…」「やっぱり(子どもは)パパに会いたいみたいなんだよね…」と話し、離婚の協議で長女の梓のことが大きく占めていることを告げていました。

子どもがいるご夫婦が離婚する場合には、離婚の際に決めておかないといけないことや配慮しなければならないことがたくさんあって大変です。楓の言葉は少しだけでしたが、私には、その大変さが実感を持って伝わりました。
なので、このシーンを見て、そうそう、楓さん大変だよね…梓ちゃん(長女)のことがあるもんねと思わずうなずきました…。

ところで、未成年の子どもがいるご夫婦が離婚する場合、決めておくべき子どもに関する事柄は、大きく分けて①親権者 ②養育費 ③面会交流の3つです。

まず親権者。
離婚の際、子どもの親権を行う者を父母いずれにするかを決めておく必要があります。親権者が決まっていないと離婚届が受理されませんので、当然ながら離婚することはできません。
父と母のどちらが親権者になるかで紛争になった場合、まずは家庭裁判所の調停で協議をすることになりますが、どうしても決まらない場合には、家庭裁判所の調査官が、家庭訪問等により関係者の意向調査や環境調査等を実施し、離婚後、子がいずれの親と共に暮らしていくことが望ましいかについて調査することになります。
親権者としていずれが適切かについては、これまでの監護状況や、生活環境、親の心身の健康状態、子の年齢や性別・発育状況等、様々な要素を検討のうえ判断されることになります。
いずれにしても、父母のいずれが親権者になるかで争いが大きくなることは、子ども自身にも少なからず負担をかけてしまいますので、なるべく負担をかけないよう配慮しながら行う必要があります。

また、養育費は、親権者とならなかった親が、親権者に対して交付する子の生活費です。養育費の額は、本来は任意に協議して決められると良いのですが、父母の間で希望額に差があり、決まらないことも多くあります。
このような場合も、家庭裁判所の調停で協議を行うことになります。家庭裁判所では、養育費を算出するための簡易な算定表を使用し、夫婦のそれぞれの収入をこの算定表に当てはめて算定していきます。ただ、この算定表も全ての家庭の状況を反映しているわけではありませんので、家庭の事情に基づく算定表でカバーできていないような事項については、算出された金額に修正を加えていくことになります。

最後に、面会交流です。これは親権者とならなかった親と子どもが、直接会ったり、手紙や電話等の方法で、定期的・継続的に交流することをいいます。両親が離婚しても、親子の関係は続きます。そして、子の心身の健全な成長のためには、離れている親とも交流し、愛情を実感していくことが必要であることから行われているものです。
この面会交流の方法についても、回数、実施する時間、場所等、どのように進めていくのかなどを決めることになります。

このように、離婚後にもめないために、子どもに関する事項についても取り決めをしておく必要がありますが、子どもの成長は、とても長い時間がかかるもの。将来、どんな学校に行くのか、どんな習い事をしたいのか、どんな職業につきたいのか、親としてどんな援助をしたらよいのか等、今の時点ではわからないことが多すぎます。あれもこれもと全てを網羅して条件を考え出すと、頭がいっぱいになってしまい、何から手を付けて、どこで折り合いをつけると良いのかなど、答えをだすのは難しいと思います。

そんなときは、ぜひ、一人で抱え込まず私達のような専門家に相談してください。
それでなくとも離婚という問題に直面しているというだけで精神的な負担を感じるものです。これに加えて、親が離婚をするのだから、せめて子どもにはちゃんとしてあげないと…などと、自分を責めながら、離婚条件等を相手と交渉して、精神的にも身体的にも大変な状況になっている方もいらっしゃると思います。
専門家に相談すると、自分の置かれた立場を客観的に見られるようになり、知らなかった専門的知識も得ることができます。そのため、今後のゴールが明確になり、落ち着いて考えられるようになり、精神的な負担が緩和されます。

離婚は、人生の一大事です。
離婚をしても、人生はまだまだ続きます。
離婚をすると決めたら、なるべく心身の負担を最小限にしつつ、やらなければならないことはきちんと済ませて、次の新しい人生へと再出発(リ・スタート)していただきたい。これまで、500件以上もの離婚相談に取りくんできた私達だからこそできるお手伝いを。そういう気持ちで、日々、離婚の案件に取り組んでいます。

さて、『リコカツ』の放送も、終盤に入ってきました。紘一さんが、ガラスに映った自分の顔に向かって「お前、嘘ついたな」と泣き崩れた場面、圧倒されました。冒頭にも書きましたが、本当に、こういうもどかしい感じが、人間だなぁと、しみじみ思います。
紘一にふられた一ノ瀬さんも、咲にふられた青山弁護士も、なんだかみんな愛おしい人間だなぁ、みんな、楽しい思いも、苦しい思いもしながらこうやって人生を過していくんだなぁ…。

最終回まで、もうあと数回ですね。予想以上のハッピーエンディングを期待しています。

みお綜合法律事務所では、弁護士による『初めての離婚相談』を30分無料で行っています。
土曜日・夜間のご相談や、お子さん連れでのご来所にも対応しております。
ご相談には予約をお願いしています。(https://www.miolaw.jp/divorce/form.html
また、弁護士に相談するメリットを、お子さんのいらっしゃる30代女性の方の事例で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
弁護士相談のメリット(https://miolaw.jp/fastfact/divorce.html

(弁護士 小川 弘恵)


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