2021年4月23日（金）の北川景子さん主演のドラマ『リコカツ』第２回放送、続きが気になり、今回も拝見しました。

前回は、咲さん・紘一さん夫婦以外にも、そのご両親ご夫婦等、たくさん離婚に至りそうなご夫婦がいて、どうなるの~？というところで終わり、今回は、それぞれのご夫婦の具体的な離婚の原因となる事実がはっきりしてきました。
咲さん夫婦は性格（価値観）の不一致、紘一さんの両親夫婦は夫からの妻に対する長年にわたるモラハラ、咲さんの両親夫婦は、夫の若い女性との浮気…。

この、「性格（価値観）の不一致」、「モラハラ」、「浮気」というのは、離婚でご相談される方からは本当によく出てくるワードです。離婚の原因ベスト３（モラハラに暴力暴言等のDVも加えて）だと、個人的には思っています。そして、実際に離婚をされた方や、離婚を考えている方にとっては、「わかる！わかる！」という感じで、とても響くワードではないでしょうか。

さて、今回の放送で、私が一番印象的だったのは…咲さんの両親ご夫婦のこの場面。
「美土里（三石琴乃）が、夫武史（佐野史郎）と城木里奈（中田クルミ）のボーリングデートの現場に、スマホで動画を撮影しながら現れ、不敵な笑みを浮かべて「証拠を集めているのよ」と宣言したシーン！

現実には、こんなに堂々と、「証拠を集めてますのよ」と言って集められるものではありませんが、離婚の原因となっている事実について証拠を集めるのは、とても大切なことなんです。
離婚の原因（モラハラや浮気等）を配偶者にストレートにぶつけたところで、知らないとか覚えていないと言われて水掛け論になってしまうことはよくありますし、協議ができずに裁判所で調停や裁判をすることになった場合には、証拠がないと中立な立場の第三者（調停委員や裁判官等）を説得することはとても難しいのです。また、きちんと説明できる証拠があると、交渉をするうえでも強気で進められますね。
ですので、当職が行っている離婚セミナーでは、リコカツの心得その1ということで、証拠集めについて方法等をじっくりお話するようにしています。

さて、放送２回目まで拝見して、登場するご夫婦たちがどうなるかを見届けないままにはできない！という気持ちになっています。
咲さんと紘一さんは、いろんな経験を通して価値観の違いを克服できるのか？美土里さんは集めた証拠をどんなふうに使うのか？正さんとの生活を卒業した薫さんは何を思うのか？…。
そうそう、青山弁護士も、まだ活躍はこれからでしょうか、楽しみに、第３回も拝見したいと思っています。

（弁護士　小川　弘恵）

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