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2021年4月16日(金)から放映が始まった北川景子さん主演のドラマ『リコカツ』。離婚活動の略語らしいです。この言葉をこれまで使用したことはありませんでしたが、離婚に真正面から焦点を当てたドラマのようですので、日々、離婚案件にどっぷりかかわっている離婚弁護士としては、どんな内容なのかとても興味がありました…。ということで、第1回放送、拝見しました。
予告編も観ていましたので、北川景子さん演じる緒原咲と夫の緒原紘一(永山瑛太さん)が、結婚後すぐに「離婚だ~!」と、いう所まではまぁ、そういう流れなんだろうな~、と予想済みでした。が、咲さんの両親や姉夫婦、紘一さんの両親までもが離婚?と離婚に至りそうなご夫婦がとってもたくさん!これを全部解決するのはさすがに大変だ~と感じました…。
さて、実務的な視点で見てみますと、いざ離婚する、となったときに、離婚条件でもめやすいのは、咲さんご夫婦のように、結婚してすぐ離婚する(子どももおらず夫婦で蓄積した財産もない)ご夫婦ではなく、咲さんの姉夫婦のようにお子さんがいるケース、あるいは、咲さんの両親や紘一さんの両親夫婦のような、いわゆる熟年離婚と言われるケースです。
お子さんがいる場合、離婚の際、親権をどちらにするのか、子の養育費の額や支払い方法、非親権者とお子さんの面会交流の実施方法等を決める必要があります。離婚後、親権者となる側の経済的事情によっては、養育費の額を巡って熾烈な争いになったり、婚姻中にモラハラやDV等がある場合は面会交流でとてももめるケースがあります。
また、子どもが一人前になってから、自分の人生を取り戻したいという熟年離婚のケースだと、一方が離婚したいと考えていても、配偶者は寝耳に水の状況で、そもそも離婚には応じられないというケースや、離婚には応じるものの財産分与でもめるケースがあります。
熟年離婚の場合は、それまでの長い婚姻生活の中で蓄積してきた鬱屈した思いが交錯し、離婚条件についても譲歩したくないという気持ちがどうしても強くなってしまいますね。
紘一さんの母緒原薫(宮崎美子さん)は、署名済みの離婚届と結婚指輪を置いて、ボストンバッグ一つで家を出ましたが、現実の世界ではこれで終わりではなく、これがやっと離婚活動のスタート。
もし、私が薫さんから事前に相談を受けていたら、その後、私が薫さんの代理人として、夫の緒原正さん(酒向芳さん)に受任通知を送り、婚姻費用を請求し、双方で築いてきた財産(自宅、預貯金、生命保険、夫の退職金、年金分割等)について、じっくり、粘り強く交渉を続けていく、ということになります…。
さて、『リコカツ』はまだ始まったばかり、咲さんの元カレの弁護士青山さん(高橋光臣さん)もちゃんと登場していますので、活躍にも期待しつつ、次回放送を楽しみにしたいと思います。
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(弁護士 小川 弘恵)
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