「暮らしに役立つ法律情報」は、過去に配信していたメールマガジンの内容です。
最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。
自動車保険に関するポイントをお話しは、今回で一旦終了。
最後に、先週に引き続き、任意保険の「特約」についてお話しします。
チェックしておいたほうが良いポイントをお話ししますので、
最後までしっかり目を通してくださいね。
自動車保険の基本の補償内容を充実させるのが「特約」ですが、
注意しておくべき事柄は実にたくさんあります。
ここでは「うっかり」が大きなトラブルの原因を招いてしまう、
重要な注意点を挙げておきます。
最初に挙げるのが「年齢条件」です。
ご存知でない方は、保険証券を確認してください。
証券に「26歳未満不担保」「30歳未満不担保」といった記載があれば、
それぞれ「○○歳未満の人が運転していた場合は補償しません」
という条件がついていることになります。
もしも年齢条件を付けるのであれば、ご家族をはじめ、
その車を運転する可能性のある人の年齢には、十分注意しておきましょう。
「家族のみが運転」「契約者本人のみが運転」など、
運転者を限定することで保険料を抑えられる「家族限定特約」もあります。
ここで覚えておいて欲しいのは、「家族のみが運転」となっていた場合、
本人・配偶者・同居の親族・別居の未婚の子にのみが補償されることです。
たとえば「結婚して近所に住んでいる息子」がその車を運転して
事故を起こしても、保険は使えませんので十分にご注意ください。
そのほかにも、自動車で出かけて、怪我をしてしまった場合に
治療費が支払われる特約や、出先で高価な商品などを壊してしまった際に
補償してくれる特約、何らかのトラブルが起こった際に弁護士費用を
まかなってくれる特約など、ありとあらゆる特約が登場しています。
それら特約の内容はもちろん、保険の補償内容について
しっかり調べるためには、保険の約款を確認することが大切です。
しかしながら、約款は虫眼鏡で見なければならないほどに、
小さな文字でびっしりと書かれているだけでなく、
その内容も一般の人ではなかなか理解しにくいものになっています。
それでも、自分の加入している保険の内容は理解しておきたいもの。
トラブルが起こってしまった後では、どうしようもありません。
約款の内容を詳しくしりたい場合や、自分の知りたいことが
約款のどこに記載されているのかを知りたい場合は、
保険会社に問い合わせてみましょう。
約款を拡大コピーして送ってくれることもあるようです。
フリーダイヤルで問い合わせを受け付けてくれる保険会社も多いので、
気になること、分からないことがあれば、遠慮無く問い合わせましょう。
「この特約を付帯させると、保険料がいくら上がるか」
「保険会社を変えると、保険料が下がるらしい」
といったことももちろん重要ですが、まずは補償内容について
理解を深め、本当に自分に必要な保険はどれなのかを、
じっくりと比較検討されることをオススメします。
広告などでは、「自動車保険満期が近づいていませんか?」
「更新時期が見直しのチャンス」などとアピールしていますが、
年に1度だけ見直すのではなく、ライフスタイルの変化があったとき
などにも、見直しを行っていくほうが良いでしょう。
次回も、暮らしに役立つ身近な法律の話題をお届けします。