「暮らしに役立つ法律情報」は、過去に配信していたメールマガジンの内容です。
最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。
当事務所には、遺産相続や交通事故、借金問題など、
身近な暮らしの問題でたくさんの方がご相談にお越しになります。
残念な気持ちになってしまうご相談も多いのですが、
その代表的なものの一つが、離婚の相談です。
離婚原因で非常に多いのは、不貞行為です。
不貞行為とは、簡単に言えば「不倫」です。
もちろん、自分から「不倫をしている」と告白して、
離婚に至るようなケースは滅多にありません。
ほとんどの場合、配偶者に見抜かれてしまっているのです。
恋をしている人というのは、
細かいことがどうでも良くなってしまうのかな?と
思ってしまうほど、脇が甘くなっているようです(笑)
なんだか夫(または妻)の様子が怪しいなと感じていたり、
絶対に不倫をしているはず...と思っていても、
証拠を掴まなければお説教をすることもできませんし、
離婚をしたり、慰謝料を請求したりすることもできなません。
お説教どころの騒ぎではなくなってしまい、
離婚をしたり、慰謝料を請求したりするということに発展した場合、
それらの問題は立派な法律問題として扱われることになります。
法律問題となる以上、「証拠」がすべて。
証拠がないと、どうにも話は進みません。
物的証拠の具体的な例としては、
ホテルの利用券や領収書といったものが思いつくかもしれませんが、
決定的な証拠となるのはパソコンや携帯電話などのメールです。
メールは、不倫が発覚する原因の上位に位置します。
「メールなど誰もチェックしないだろう」
「ちゃんと削除したから大丈夫だろう」といった油断から、
発見されることが多いのです。
そのほかに、携帯電話のカメラ機能で撮った写真を見られたり、
メールの送信先を間違ってしまったり、身近な人に見つかったり...
不倫をしている人は、とにかく脇が甘くなるようです。
その逆に、警戒し過ぎて見つかってしまう人もいます。
電話がかかる度にコソコソと対応したり、
肌身離さず携帯電話を持ち歩いていたりして、
怪しまれてしまうというパターンです。
また、携帯電話をなぜか複数所有するようになり、
不倫が発覚してしまったというケースもあります。
メールや写真は簡単に削除できるのですが、
意外な盲点が携帯電話の「予測変換」機能です。
携帯電話で文字を打とうとすると、
よく使う単語を携帯電話が記憶してくれて、
その単語を簡単に入力できるようになります。
配偶者の携帯電話で何らかの文字を入力したとき、
聞いたことも無いような名前が真っ先に出てきたりすると、
ちょっと怪しいかもしれません。
男性にとって、クルマは「聖域」となっていることが多く、
ダッシュボードの中に不倫の証拠が隠れていることも多いようです。
不倫とは関係なく、サラ金の利用明細などを
ダッシュボードに入れている方も多いようですから、
怪しい行動が目に付くような場合は、
真っ先にダッシュボードから当たってみるのが良いかもしれません。
色々と書いてきましたが、あれこれ疑って
夫婦関係がギクシャクしてしまうことは良くありません。
むしろ、何もかもすべてを知らなくて良い場合もあるでしょう。
ネガティブに考えて疑い始めると、それこそキリがありません。
悲しい事実の証拠を探すより、日頃から少しずつ努力して、
より良い信頼関係を築く努力をしていきましょう。