年末総集編⑤～借金問題～

1ヶ月にわたってお届けしてきた年末の総集編も今回がラストです。最終回の今日は1位の借金問題についてお話をしたいと思います。

60代以降の方は過払い金請求で多額の過払い金があるケースがあります。ある60代の男性のケースをご紹介しましょう。この方は京都府民だよりをみてお電話を頂きました。消費者金融の1社で昭和62年に30万円を借り入れ、それが250万円に膨らみ、令和3年になってようやく完済。過払い金の回収額は1100万円にのぼりました。

借金を払うのが苦しくなってというと相談の場合は、任意整理か法的整理での解決を目指します。

任意整理は、弁護士が個別に債権者と交渉して将来の利息をカットしてもらい、元金だけを5年くらいの分割で返済するという交渉をします。たとえば合計200万円の借金があった場合、利息18％を払うと月3万円利息を払っている計算になりますので毎月5万円位返済してもなかなか元金が減りません。そこで、利息をまけてもらって元金だけ5万円×40回返済するという約束して利息をカットする交渉をします。

50代、60代では全体の3分の2にのぼり、男女比率をみると、男性が65％と女性35％となっています。

法的整理というのは、俗にいう自己破産や民事再生です。住宅ローンを除く借金が年収の3割を超えると、なかなか任意整理が難しくなりますので、裁判所に申し立てて借金を免除してもらうという手続きをします。40代、50代の方が多く（全体の3分の2）、男性が70％、女性が30％を占めています。

弁護士費用は分割払いで問題ありません。弁護士に依頼した段階で債権者への返済を一旦ストップしますので、その間に弁護士費用を積み立ててもらいます。借金問題で困っているという方は、ぜひ一度電話頂ければと思います。