今回のテーマ
自転車の交通事故
自転車事故の増加に伴い、その法的責任と保険の重要性が注目されています。
今回は、自転車事故における被害者と加害者の立場、保険の役割、そして弁護士費用特約の重要性について詳しく解説します。
実際の事例を通じて、弁護士が介入することで賠償金額がどれほど変わるかも紹介します。
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今回は自転車の交通事故についてお話ししたいと思います。
最近は自転車同士の事故や、自転車に乗っている人が加害者になって賠償責任を負うような例も多いんです。 -
確かに、自転車は怖いですよね。
急に動き出したり、想像できない動きをすることがありますから。 -
そうなんです。
信号無視や夜間無灯火など、本当に危険な運転をする人もいますからね。
特に京都は学生さんも多いので、自転車利用者が多いです。 -
そうですね。学生さんだけでなく、観光客の方も多いですし。
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皆さん、自転車に乗るときには保険に入っていますか?
京都では条例で自転車保険への加入が義務付けられています。
自転車で人にけがをさせた場合、多額の賠償金が発生する可能性があります。 -
そうなんですか。
被害者の方も大変ですよね。賠償を受けられないと困りますし。 -
その通りです。
だからこそ、自転車を運転する人はルールを守り、万が一の時のために保険に入っておくことが大切なんです。 -
なるほど。保険があるというのは大きいですね。
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ただし、注意が必要です。
普通の任意保険は、自分が加害者になった時に使えますが、被害者になった時には使えません。
その時に役立つのが弁護士費用特約です。 -
弁護士費用特約について、もう少し詳しく教えていただけますか?
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弁護士費用特約をつけておくと、被害者になった時に弁護士に依頼する費用を最高300万円までカバーしてくれます。
これがあると、プロの保険会社相手の交渉も安心して弁護士に任せられます。 -
なるほど。弁護士に相談すると賠償金額も上がるんですか?
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はい、そうなることが多いです。
実際の事例を紹介しましょう。
自転車同士の事故で、最初の保険会社の提示額が252万円だったケースがありました。 -
252万円というと、そこそこの金額に思えますが・・・。
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そうですね。
でも、弁護士が介入して再交渉したら、392万円まで上がったんです。 -
えっ、そんなに違うんですか?
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そうなんです。
最初の提案は最低限のものなんです。
弁護士が入ると裁判基準で交渉できるので、大幅なアップが見込めます。 -
すごいですね。
どういった点が評価されて増額になったんですか? -
この方は主婦だったんですが、主婦の家事労働の価値をきちんと主張しました。
それに後遺症の評価なども含めて交渉しました。 -
なるほど。
でも、一度合意してしまったら、後から交渉は難しいんですよね? -
その通りです。
だから、示談書にハンコを押す前に弁護士に相談することが大切です。
弁護士費用特約があれば、弁護士費用を気にせずに相談できますよ。 -
わかりました。
まとめると、自転車保険に加入し、さらに弁護士費用特約もつけておくのが賢明ということですね。 -
その通りです。
万が一の事故の際に、適切な補償を受けられる可能性が高まります。
みおのまとめ
自転車保険の加入が義務付けられている地域もある中、単に保険に加入するだけでなく、弁護士費用特約も重要だと考えています。
特に被害者となった場合、自分で保険会社と交渉するのは困難を伴います。
自転車事故は被害者にも加害者にもなり得る身近な問題です。
万が一の事故に備え、適切な保険選びと、事故後の対応について事前に知識を得ておくことが重要です。
示談交渉でお困りの際は、ぜひみお綜合法律事務所にご相談ください。