今回のテーマ
終活のすすめ~任意後見人~
人生の最終段階をどのように準備し整理するかは、私たち自身だけでなく、家族や大切な人々にとっても平和と安心をもたらします。
今回は、終活を取り巻く法的側面に焦点を当て、任意後見人の制度や財産管理のヒントについて解説します。
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今回は「終活のすすめ」についてのお話です。
元気に暮らしていても一人暮らしの方は、 突然のけがや病気の入院で要介護が進み、 それまで住んでいた家に戻れなくなることがあり、 施設に入所しなくてはならなくなることもあります。
そのときには、身内や事前に頼んでいた任意後見人が家に入って必要なものを探します。 -
必要なものとは具体的にはどのようなものでしょうか?
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健康保険証関係や預貯金通帳、キャッシュカード、印鑑、マイナンバーカード、 印鑑登録カード、保険証書などです。
一か所にまとめておくといいと思います。
信頼できる人に事前にエンディングノートを渡して、 キャッシュカードの暗証番号も伝えておくことも大事です。 -
家の中を闇雲に探し回るのは手間がかかりますもんね。
現金はどうすれば良いでしょうか? -
タンス預金をする場合も、あちこちに隠さないことをお薦めします。
預金口座はできれば年金振込先の一つに集約しておくといいでしょう。 -
すぐにお金が必要になるというケースもあるのでしょうか?
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高齢者施設の月額の相場は施設のグレードにより様々ですので、 場合によっては自宅を売却して施設の入居先を探す必要もあります。
自分の財産ですから、誰かに残すよりも、 換金して快適な施設で暮らす方がいいと思います。 -
「信頼できる人」って判断が難しい場合もありそうですね。
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子供が複数いる場合、誰かが使い込んで後々揉めることもあります。
「任意後見制度」という制度がありますので、 あらかじめ財産の管理を任せたい人と契約して公正証書にしておきます。
これは専門家でもよいです。
実際に、認知機能が衰えて他人に財産管理を任せることになる場合には、 任意後見契約が発動して、任意後見人が財産を処分したりすることができます。
任意後見人には裁判所の任意後見監督人がついて監督することになっていますので、 財産を横領されたりするのを防ぎます。 -
大切な財産を守るためにも、うまく制度を活用したいところですね。
みおのまとめ
この制度を利用することで、認知症などにより自分自身で財産管理が困難になった場合にも、信頼できる人物や専門家による適切な管理が保証されます。
終活についてお悩みの際は、みおにぜひご相談ください。