今回のテーマ
借金の返済が苦しくなったら(その3 自己破産)
今回は「借金の返済が苦しくなったら」シリーズの第3回目となります。
今回のテーマは「自己破産」です。
返済がどうにも厳しくなった際の最後の手段としての自己破産について詳しくお話しします。
自己破産というと、すべてを失うイメージがあるかもしれませんが、実際にはどのような手続きが必要で、どのような財産が守られるのか、リスクや注意点についても解説します。
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「借金の返済が苦しくなったら」ということで、3回にわたってお届けしてきましたが、最終週の今回は自己破産についてのお話です。
何とか返済したいと思っておられる方が多いのですが、一旦リセットしてやり直す自己破産も選択肢の一つになります。 -
自己破産と聞くと「家も財産も全て失ってしまう!」っていうイメージなのですが、実際のところどうなんでしょうか?
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自己破産は丸裸になるわけではありません。生活に必要な財産(借家の場合は問題なし)や、合計で99万円以下の財産はもっていてもよいことになっています。
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いくばくかは手元に残しておけるということですね。安心しました!
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同時廃止という簡易な手続きが用意されており、弁護士などに依頼して、財産が所定の範囲内であることや、浪費やギャンブルなど借り入れの経緯に問題がないことを説明できれば、書面の提出だけで申立て同時に破産手続きが終結します。
官報に載りますが、周りに知られるリスクは高くありません。戸籍に記載されたり、選挙権がなくなったり、パスポートが失効するということもありませんよ。 -
思った以上に簡単な手続きでかつ、リスクも少ないですね。
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法的整理の場合には、債権者をすべて申告して平等に扱う必要があります。
また、財産の内容を正直に申告すること、借り入れの経緯についても正直に申告することなど注意点があります。
借金が膨らんでどうしようもなくなったときに、嘘をついて人からお金を借りたり、クレジットカードの枠を現金化したり、投資やギャンブルで一発逆転を狙ったりなどすると、最後の手段としての自己破産を選択するときに問題となります。 -
過ぎた行いは自らの身を亡ぼすことになりますね・・・。
気をつけたいところです。 -
自己破産など法的な整理は、確かな法律知識が必要となります。
ネットで広告を出している業者の中には、法的整理は勧めずに簡単な任意整理を勧める例もあり、着手金だけ取られて、放り出されるケースもあり問題となっています。 -
やっぱり信頼できる弁護士に相談ですね!
みおのまとめ
また、手続きは簡易であり、リスクも比較的少ないため、借金返済が難しい状況に陥った場合には検討する価値があります。
しかし、自己破産を選択する際には、債権者や財産の内容、借り入れの経緯について正直に申告する必要があります。
不正な借り入れや浪費があると、自己破産の手続きに問題が生じる可能性があります。
自己破産は確かな法律知識が必要な手続きであり、ネット上の広告業者の中には不適切なアドバイスを行うケースも存在します。
信頼できる弁護士に相談し、適切なサポートを受けることが重要です。