誰もがいつかは必ず経験する問題。そして、いつ起こるか分からない問題。それが「親の相続」です。親の相続については「まだまだ先のことだから・・・」「そんな話題は縁起が悪い・・・」などといった具合に、タブーにされるのが一般的です。しかし、「話し合いや手続きが上手く進まない」「親族間で相続争いが発生した」「遺言書がなくて困っている」といった相続でよくあるトラブルは、事前に何の備えも、考えもなく“その時”を迎えたために発生することがほとんど。つまり、それらは前もって準備をしておくことで、十分に回避できるのです。これまでに、相続問題や高齢者問題に関する多数の法律相談やセミナー講師の実績を持つ「なにわの主婦弁」澤田有紀弁護士が、相続トラブルの発生を未然に防ぎ、親の相続を円満かつスムーズに進めるための方法をやさしく解説します。
大阪大学文学部英文学科卒。大手商社のOLとして勤務の後、エレクトーントレーナーに転身。結婚後は専業主婦として家庭に入るものの、阪神大震災を経験したことで「もう一度、社会に出て人々の役に立ちたい」との想いが芽生え、弁護士を目指す。1997年、初めて受験した司法試験に合格。2000年4月、弁護士登録(大阪弁護士会所属52期生/登録番号:27415)。2002年、代表弁護士として弁護士法人みお綜合法律事務所を設立。現在は「なにわの主婦弁」として法律問題の解決にあたるとともに、多数のメディア出演、著書の出版などを通じて、法律をもっと身近な存在にするための活動を展開している。
法律事務所代表として、多数の相続問題を解決してきた「なにわの主婦弁」澤田有紀弁護士が、「親の相続」でもめてしまった11人の実例と、多数の「相続に関するよくある質問」をもとに、相続トラブルを回避するためのベストな方法をアドバイス。本書には、相続する側・される側の双方が納得、そして、安心できる相続のためのヒントが詰まっています。