クルマを運転するということは、交通事故の加害者となる可能性があるということ。万が一、事故を起こしてしまったら…。たとえ自動車保険に加入していても、すべてを保険会社に任せるわけにはいきません。自分自身だけでなく、家族、そして被害者のためにも、できるだけ早期に、円滑・円満に交通事故問題を解決するための対処法と、交通事故にまつわる法律知識をご紹介。著者が講師をつとめたカルチャーセンターでの講義を凝縮した一冊です。
昭和7年大阪市生まれ。関西大学法学部卒業。昭和39年裁判官任官(大阪地裁、福岡地裁、徳島地裁、徳島地裁阿南支部長、福岡地家裁直方支部長として勤務)。福岡地裁、徳島地裁では、会社更生・倒産事件を数多く担当。昭和49年裁判官退官後、菅生法律事務所に勤務、その後パートナー(共同経営者)となり、主として、不動産事件、建設業関係事件、歯科医業関係事件、箕面市法律顧問、病院顧問として諸問題の処理にあたった。平成6年5月に葛原・法常・佐野法律事務所を設立、平成14年9月、事務所を分離し、みお綜合法律事務所を開設。事務所分離後は、JRグループ関係会社、大型ショッピングセンター、不動産仲介業者、料飲業等の会社の顧問を務める。
交通事故問題は、事故発生の状況や責任の所在など、さまざまな要因が複雑に絡み合い、解決までに相当な時間と労力が必要になります。交通事故に関連する法律の紹介や、交通事故問題を円滑・円満に解決に向かわせるためのポイントなどを本書から知っていただくことで、万が一に備えるとともに、交通安全について考えるきっかけとしていただければ幸いです。