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暮らしに役立つ 法律情報

「暮らしに役立つ法律情報」は、過去に配信していたメールマガジンの内容です。
最新の情報とは異なる場合があります。予めご了承ください。

セクハラ問題
セクハラ問題に関する法律についてのお話 〜その2〜

前回から、宴会シーズンの春に起こりやすいセクハラ問題について
お話ししています。今回はセクハラの種類やセクハラに関する法律
についてお話ししていきましょう。

初めて耳にされる方も多いかと思いますが、
セクハラには「対価型」と「環境型」の二つがあります。

対価型は、誘いを断れば不利益になるということを見越して、
そのような行動や発言に出ることをいいます。
「この誘いを断ったら、仕事の量を増やされるんじゃないか」
「給料に影響が出るんじゃないか」ということを気にして、
弱い立場の側が仕方なく誘いに応じてしまうというようなケースです。

一方の環境型というのは、職場にヌードポスターが貼ってあったりとか、
宴会などの場で女性がスリーサイズを言わされたりといった感じで、
職場で女性がいつも性的な対象として見なされているような
環境であるという場合です。

男性の場合、職場にキレイな女性社員がいれば、
職場の雰囲気が華やかになったり、仕事も頑張ろう!といった気持ちに
なったりするようです。たしかに、男性ばかりの職場では色々と問題も
あるかもしれません。しかし、そのような考え方そのものが、
セクハラを引き起こす原因になってしまうこともあるのです。

また、「OLは職場の花」などという表現がしきりにされるような時代も
ありましたが、現在ではそのような表現をすると、
「女性を性的な対象として扱っている」と受け取られても仕方がありません。
最近では、女性だけに限らず、女性の上司から男性の部下への
嫌がらせが行われたり、同性間での性的な言動が起こったりすることも、
セクハラと定義されるようになっています。

現在のように、セクハラの問題がクローズアップされてきたのは、
男女雇用機会均等法という法律が施行されてきた頃からです。
この法律は、職場での採用・昇進・配置などの場面において、
性別による差別を無くすことを目的にされた法律です。この法律には、
セクハラが起こるような職場環境を排除して、女性も楽しく、
快適に働けるように......といったきまりも定められています。

セクハラを受けていた女性社員が、セクハラを我慢し続けた挙げ句に、
会社への行くのがイヤになったり、心の病気になってしまったり、
退職せざるを得なくなったというような場合には、精神的な損害が
発生することになります。そのような場合、加害者である男性に対して、
慰謝料・損害賠償を請求できることになります。

会社側には、セクハラが起こらないような環境を整備する
義務がありますから、会社としては、セクハラを未然に防ぐための
研修をしたり、「セクハラがあったらこのような処分をしますよ」
という処分の内容を就業規則に明記したりしておくなどの
具体的な対策を求められます。それと同時に、
セクハラ問題が発生した場合に、相談窓口となる部門・部署を設ける
必要があることも、法律で決められています。

社内でセクハラ問題が発生した場合は、被害者は速やかに相談窓口に
申告・相談することになります。被害者からの相談を受けた会社は、
事実確認の調査などの対応を取る必要がありますし、
上司などの加害者に対しての処分を行ったりする必要があります。
また、調査が進展していくと、被害者から加害者への民事上の
損害賠償請求などが起こる可能性があります。

実際に、ちょっとした一言がもとで民事上の裁判になって、
損害賠償請求に発展することは現実として発生しています。
加害者からすれば、何でもない冗談のつもりだったかもしれませんが、
被害者からすれば、大きな苦痛になっていたということです。
セクハラは、やっている本人は全然気付かない場合が多いのです。

セクハラ問題は、相手の気持ちなどは一切考えず、
「ここまでなら大丈夫だろう」という独りよがりな考えから
発生することが多いのです。最初のうちは恐る恐る何かを言ってみたり、
触れてみたりすることから始まり、それが徐々にエスカレートしてきて、
キスをしてみたりとか、ホテルへ連れこもうとしてみたり......。
そういう状態にまでなってくると、どうみてもセクハラなのですが、
加害者本人は決まって「本人の合意があった!」などと反論します。

もしもセクハラの被害に遭っていて、相手を訴えようとするならば、
セクハラにあたるような事実があったことを証明する責任があります。
そんなことをする気にはならないと思いますが、証拠を残すために
きちんと記録をつけておきましょう。こまめに日記につけておくとか、
ICレコーダーで録音するなどして、証拠をシッカリ残しておきましょう。

ただし、あまりあからさまにするのも良くありません。
職場の雰囲気を壊してしまわない程度に注意する必要もありますね。

いずれにしても大切なのは、日頃からの人間関係・信頼関係だと思います。
それらがきちんと確立されていれば、一方的な勘違いが起こる
ようなことは防げると思います。空気を読んで、相手の気持ちを考える
といった、社会人としての基本ができてていれば、それほど大袈裟に
考える必要はないはずです。

次回のメルマガでは、お困りの方もたくさんいらっしゃる、
≪過払い金問題≫に関するお話しをしてみたいと思います。


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